11月13日（木）　顧客情報の不正利用【今日のコラム】

企業から従業員の顧客情報の持ち出しについて相談を受けることがあります。例えば、退職した従業員が自社の顧客情報を持ち出して転職先で利用しているようだ、退職する従業員は同業他社に転職するようだが顧客をとられないか心配だ、といった相談です。

つい先日も、従業員による顧客情報の持ち出し事件が報道されていました。顧客情報を不正に取得して漏洩する事案では、要件をみたせば不正競争防止法違反となります。

問題は、企業側が不正競争防止法の「営業秘密」に該当すると主張できるかです。情報へのアクセス権限の管理、情報を持ち出したログの管理等、体制を整えておく必要があります。

問題が起こってしまった場合には、早急な対応が必要で、法的手続も視野に入れて進めるべきでしょう。